Fに憧れて:02

※ あくまで比較であって、どこかのデジタルナンタラカンタラいう雑誌のような対決の意図はありません。
  こんな古いレンズ同士を今さらケンカさせたところで犬も喰わんしねぇ(笑)。
  描写に関する記述も「わしゃこう思う」という前提で書いていますのであしからず。
  面倒なので基本的に撮影データのメモ書きはせず、本人の記憶に頼った数値です。
  大外れはありませんが、まぁハナシ半分程度と割り切っておヒマな時にサッと読み流していただければ…

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

まずはNikon F3 + Ai Nikkor 50mm f/1.2S から。大口径にしては安いレンズ(笑)で、ここ最近新たに出てくるニコンのレンズから情け容赦なく絞り環がむしり取られていく中で、現行レンズでありながら今でも必死でリングに食らいついて離さないでいてくれる貴重なやつです。

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

(以下、クリックで拡大します)

こちら絞り開放。もしかしたらAPS-Cですら残るんじゃないかと思われる怪しげな周辺光量不足が、イルフォード パンFプラス50(以下同)の描写と相まって、今にも幽霊が出てきそうな最高の雰囲気ですねぇ。

開放だとコントラストが低いことも手伝って、中心付近以外は明らかにシャープさに欠けて雑な印象です。ボケている部分がワサワサと騒がしいのが古い大口径レンズにありがちな写りですが、こうして出来もしないのに無理しても結局ダメだったかぁ ε=(´o`; …というこの子に強く好感を持ったりします(笑)。



ところが、1段絞ってF2にしただけで「おっ?」と思うぐらい画面全体が締まってきます。ですが、まだ周辺の暗さがはっきり残っていることころなんざニクイ! こういうところが大好きですですねぇ(笑)。それにしても、薄曇りの空だったとはいえ四隅が暗くて流れているモノクロ写真はやっぱ怪しげで、とても現行レンズとは思えぬイヤラシさ。いいぞ、その調子だ…(笑)


今度は別の日に別の場所で、この日はいい天気でした。

これはF2半ですが、しゃがんで撮って地面との距離も近い場合、手前にぐるぐるボケがまだハッキリ残っており、周辺光量不足もまだありますね。



このF2.8あたりから、暴れん坊が顔を潜めてしまう代わりに、面白くもなんともないありきたりの写りへと変貌し始めます。このカットは中腰で撮って地面との距離も少し空けましたが、手前のアウトフォーカス部でごく僅かなグルグルが認められます。

とはいえ全体の印象はこれが同じレンズかと思うほど、中心部だけでなく周辺部でもコントラスト・シャープネス共に急激に立ち上がってきます。特に一番手前のタイヤの質感は、文句無しに素晴らしい。

2段絞ったこのあたりからメイン被写体を周辺に置いてもまぁなんとか…ですが見方を変えれば、ついさっきまで悪さばっかやっとった奴が、先生が徘徊してきた途端に手の平返してズル賢いイヤな優等生に豹変、その後の人生もその調子で乗り切って行くんじゃないかという危惧さえ抱いてしまうような、クラスに必ず一人はいたあいつやそいつを思い出させてくれるいいレンズです(こら)。



3段目のF4(だったと思う)まで行くと、もう大方隅っこまで安心出来ます。被写体と光加減次第では確かに気持ちの良い描写であり、2.8あたりを境に明確な使い分けが出来るレンズですね。んでこれ以降の絞り値ですが、どうせこれ以上絞っても、被写界深度の変化だけに終始することが撮る前から想像できて全然オモロないので、これ以降はやめます(笑)。



…んでこういうことをしていて、どっちのカメラで撮ったのかわからんごとなったら大きな大ごとです。同銘柄のフィルム2本を同時に一つのタンクに放り込んで現像するため、もし同じような描写傾向だったらそうなってしまう危険性があるかも…と思い、お互いを一枚ずつ撮っときました。

途中で1カットだけこれをやっておけば、ネガ袋を見ただけですぐに判別可能というわけですね。要するに、この記事に挿し込んだ写真はすべてこの Nikon F3 で撮りましたが、そのF3が写っているこのカットだけは Canon New F-1 で撮りました(ややこしいな)。

       ~・~・~・~・(当然、続きます…)・~・~・~・~

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

Ai Nikkor 50mm F1.2S・・・良いですよね!
カラーで撮ると、まるで大正時代の色調になりますものね。
デジタル対応でなくてもグルグルボケでも開放ボケでも兎に角、老眼にはF1.2が必要ですよね! しかも10万円以下で懐にも優しいなんて、ぼったくりの店がひしめく中に存在する美人ママの小さなスナックみたいで好きですね私は(きっぱり)!

No title

shirokuma-nikonさん、こんばんは。
若い頃気づかなかった良さが今頃になってわかるということは、やはり老眼のおかげですねぇ(笑)。
押しの強い大きな前玉の存在感とは裏腹に繊細感溢れる写りもできるいいレンズよね。

使い方は違いますが、少し下がって85mm F1.4 で撮るのと、このレンズで少し前に出て撮るのとでは、出てくる臨場感が違うんですね。
ちょっと現実離れした空間演出ならあちらですが、その場の生活感をもう少し出したい時はこちらの出番ですね。
検索フォーム
プロフィール

kgr

Author:kgr

カレンダー
05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
最新コメント
カテゴリ
コンパクト月別アーカイブ
リンク
天気予報

-天気予報コム- -FC2-