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Fに憧れて:04

さて、一通り撮り終えたここいらで締めましょうか…

 1:あぁ疲れた…
 3:フッフッフ…口ほどにも無いやつめ。あの程度か? お?
 1:ち、ちがわぃ! シャッター不調の疑いあり、て本文で言うとろぅが。
 3:ワシより一つ若いくせにそんな言い訳するんか? え?
   赤パンツはどしたん? ボディがあんな調子じゃクロで充分と違うか? よ? (^v^)
   …ったく、せっかくの企画を台無しにしやがって。体調管理はシャンとせんかぃ。
 1:く、くっそぉ… (`^ ´;)。 それはオーナーに言え。
   普段は戸棚だか押し入れだかに転がしとくだけってのが信じられん。
   それで30年も動き続けとるんやから大したもんやろ。
 3:動いとらんやないか。
 1:・・・ (・_・、) ・・・

…とまぁ形勢は完全に逆転したようですが、正直ちょっと残念です。意外といい勝負になると思ったんですが、あれじゃ仕方ないですね。そこで、今では話題にすら登らないであろうネタを一つ思いついたので、最後にちょっとご紹介。

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

こちらは Canon New F-1 のフィルム感度設定ダイアル。ASA表記が懐かしいですね。(すべてクリックで拡大します)


現在ASA100に合わせているのが一目瞭然かと思います。割と老眼に優しいCanonですね。露出補正の数値が+1や-2ではなく露出倍数で表記してありますが、人によってはこちらの方がわかり易いかもしれませんので、ここでは触れないことにします。


で、こちらNikon F3

今いくつに合わせているのかわかりますか? 数秒間見つめて 『え~と…100かも』 ぐらいには見えます?(笑)。誤解無きよう付け加えますが、決して落として壊したりしたんじゃなく、こんなもんなんですよ最初から。若かった頃に買ったF3なのであの頃は気にしませんでしたが、今となっては解読はほぼ不可能…えぇ、ワタシはもう老眼です。

 3:『報道のプロやったら露出なんてオメェ、勘だぞ勘!
   んなもんダイタイ合ってりゃいいんだって…いや違う、それでドンピシャ撮るもんじゃ、この未熟者』
…まさか(笑)。 でも、今しかない!って修羅場ではホントにそうなっても全然不思議じゃないよな…

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

そしてこちら New F-1 のフィルムカウンターです。

ちょうど新しいフィルムを入れたところですが、空撃ちも終えた装填完了時はカウンターに“1”が現れ、「さぁ撮るぞ」と被写体を探すのがごく自然な流れかと思います。コマ数字も4コマ目以降は6・8・10…と2ずつ増える偶数表記で、これは12枚撮りや24枚撮りのフィルムの時でも、文字の色さえ変えれば対応可能なナルホドな部分だと思います。


で、こんなところに邪魔くっさい多重露光レバーがあるこちらF3

のっけからアレですが、カウンターに“1”という表記は無く、最初の文字がなんと “0” なんです。

  「ゼロだってよ。なんで? イヤ〜わっからんなぁ〜」(笑)

そしてコマ数字は12/24/36枚のどれにも当てはまらない5の倍数表記というのも不思議ですし、その整数表記の間にある目盛(例えば9とか26とか、5の倍数ではないコマ数の時)がとてつもなく狭い間隔で、しかも青色だから読み辛いったらないんです。

例えば上の写真では“1”に合わせていますが、そこだけ白色ドットなんです。基本は青色ドットが並んでいる中で、1や12や24など所々の節目だけが筆先でチョンと塗ったように白くなっているだけなんて。内部機構との絡みで、こんな狭い一角にはこんな小さな文字盤しか入らなかったと言われればまぁ仕方ないですが…えぇ、どうせあたしゃ老眼ですよ。 ε=(´o`;


ところが、これらのカウンターが最後まで進むと興味を引くことが。

F-1の方は普通に36・・・と息絶えるような最期を遂げますが、F3は市販フィルムではまず行くことが無い “40” という表記を、まるでFinishのように明記してあります。巻き上げレバーと同軸に文字盤を備えるF-1と違い、F3のはあんな狭いスペースにある文字盤ですから、その盤も明らかに小さいはず。そこにわざわざ40なんて書かなくても誰も怒りゃしませんよねぇ?

これ恐らくですね、趣味で写真やってる人向けの装備ではないような気がします。つまり、36枚撮りの市販フィルムではなく、フィルムローダーを使って約40コマあたり(実際の長さは現像時にカットする余白も考慮するともう少し)まで、目一杯パトローネにブチ込む使い方をする報道のプロカメラマンに向けての、「これ以上行ったら切れる」という警告だと思います。

おまけにそのF3のカウンターですが、40の手前に僅かに “36” が見えていますね。ここにきて5の倍数ではない36を持ってくるということは…「どうやらスペースが空いてるみたいだから、これぐらいは書いとかなきゃ一般市民から叱られそう」…んなこともないでしょうが、とりあえず肝心な部分だけはカタギの姿を保っている、ちょっとお茶目なF3です (^^) 。

     ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

ここで1つ、私が長年F3に対して抱いている大きな疑問をば。

市販のF3は、フィルムカウンターが“1”になるまで(0のままでは)シャッターが緊急用の1/80で固定されたままで、おまけに露出計も動かない仕様になっています。

『まだ0だ、焦るでない。感光している危険性がゼロじゃないんだからここで撮るべからず。この次からがホンチャンだから、それから気合い入れて撮って来い!』 …と言いたいのかどうだか知りませんが、そもそも1コマ目に行くまでなぜ機械式緊急シャッターしか作動しない設定になっているのか、その理由がよくわからないんですよね。

この間はメカニカル作動でバッテリーを喰わないから? いや、最初の空撃ちだけ、それもたった3発のためだけにわざわざそんな面倒な(迷惑な)機能を付けるとは思えません。F3P(プレス向け報道特化モデル)にはこの機能は無いらしいし。なにか人に言えない深〜いワケがありそう…誰にも言わないからさ、この老眼のオジサンに話してごらん…(知らんのは私だけだったりして ^^; )



さて、今度は今回使ったそれぞれの50mmレンズを見てみましょう。左がCanon FD・右がAi Nikkorですが、何か気づきますか?

よく言われる各リングの回転方向の話ではなく、距離メモリのピッチの違いです。この画像ではどちらも1mと0.8mの中間付近に合わせていますが、FDは左端に僅かに見えているのが0.6m(最短撮影距離は0.5m)で右端が2mなのに対し、Nikkorは∞から最短0.5mまで全部見えていますね。


FDはこれの反対側(目盛りが無い側)なら∞と最短0.5mの両方が見えるわけで、目盛が打ってある範囲がかなり広いです。スクリーンとの相性はさて置いて、個人的に合わせ易いのはゆったりしたFDの方です。Nikkorだとピントピークを通り過ぎてしまうことが時々あり、特に被写体のコントラストが低いとその差はより顕著になります。ただし、FDはアイレベルで構えたまま∞から最短まで持って行くには一度持ち替えないとだめです。

 3:『報道のプロってのは最短から∞までワンアクションで済ませられにゃ仕事にならん。
   ピントぐらい一発で合わせんかぃ、この未熟者』
…はい、ごもっとも(笑)。

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

まぁ、いずれにせよNew F-1の方が万人に向けて馴染み易いですが、対するF3の玄人向けでアクの強いヘソ曲がりなところにもすごく憧れたりしてました。人に優しいNew F-1ですが、現行時代は価格が私にとっては優しくなかったですし、一方のF3は価格以上にそこらの素人を寄せ付けない硬派な雰囲気ムンムンだったので、こちらのほうは資金以前に使う勇気がありませんでした(笑)。

Canonからは、もう“F”の文字が刻まれるボディは今後一切出てこないでしょう。そしてNikonも、現行のF6が最後になるような気がします。互いに切磋琢磨していた度合いは今より当時の方がもっと熾烈だった印象がありますが、いずれのメーカーもエネルギーに溢れていながら全く疲れを感じさせませんでした。本当にエエ時代でしたねぇ(遠い遠い、遥か彼方を見つめる遠い目 ^^)。


周辺減光のおかげで引き立つカットもあったし

Nikon F3 + Ai Niikor 50mm f/1.2S



シャッタートラブルのおかげでドラマチックなカットも見つかった(笑)

Canon New F-1 + New FD 50mm F1.2L
 この2枚だけ ILFORD DELTA 100 Professional。

これらを機械のせいにして「こんなガラクタは駄目だ。もうおしまいね」なんて、私にはできません(^^)。両機種ともこれ以外にも色々撮りましたので、今度こそは小出しにしようと今現在は思っています(笑)。

       〜・〜・〜・〜・(お疲れさまでした)・〜・〜・〜・〜


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こんばんは。

細部に至るまでとことんカメラを堪能し尽くされていて、kgr2007 さんの、この時代のカメラへの深い愛情を感じます。

LXもちょうど上の2機種と張り合う感じの位置づけなのでしょうか?最近LXを使う事がかなり増えて来ていますが、本当に気に入っています。

ちなみに、LXは中央部重点測光のみですが、この頃はこの方式が主流なんでしょうか。この前初めてポジで撮って今現像待ちですが、この測光方式でポジは初めてなので、一体どんな感じで撮れているのか期待と不安が半々です。

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Inagy Takaさん、おはようございます。
LXは、手持ちのOM-4Tiを買う時にどっちにしようか悩んだ機種です。
ニコンはF3、キヤノンはNew F-1かT90、ミノルタはα-7000かXDあたりが最高機種の頃で、ボディの防塵防滴を謳ったモデルはLXとOM-4だけだったと記憶しています(F3/Tもそれなりだったはずですが、カタログに明記はしていませんでした)。

中央部重点測光は、画面内のどの範囲を測光するかがあらかじめわかっているので、被写体の白さ度合い(輝度)や背景との輝度差を把握し易いです。
最近では当たり前の分割測光ですが、余計な部分まで測光するのでちょっと苦手です。
まぁ、「私が決めるから放っといてくだされ」…ってとこですね(笑)。

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krg2007さん、Inagy Takaさんこんにちは。ポジ初挑戦なんて初々しいですね、ドキドキでしょう。この往年のTOP対決を読んだ時に浮かんだのはもう20何年近くの愛機LXです。当時のプロ機の条件として「ファインダー交換可能」「測光方式選択可能」「最強(めちゃ重)のモードラ武装可能」くらいが必須でした、今じゃバカみたいですが。LXもずいぶんと考えられたシステムカメラだったんですが、大多数の当時のプロにも見向きもされず、むしろ「ペンタかよ」とバカにされてたような記憶があります。当時からのユーザーですからいろいろ思い出します(笑) でもすごくいいカメラですよ、F1やF3のように触った瞬間にスゴイ!硬い!って感じじゃなく、すごく優しいボディなんです、使わないとわかりませんが。ペンタ67(旧ですが)もその感じなんですよ。

No title

私も、この対決記事、興味深く全部読みました。
F-1のシャッタートラブルが残念ですね(横走りなんですね)。

今ではニコン・キヤノンに隠れ(敗れ?)てしまっていますが、ミノルタ、オリンパス、ペンタックスのレンズも良いですよね。
往年の単焦点レンズは外れがあまり無いように思います。

No title

やまりゅ〜さん、こんばんは。
そうなんです。
中古レンズが星の数ほどあるからとニコンに手を出したのが運の尽き…いや違った、デジタルであんなザマになるとは思いもよらず(^^;)、こんなことなら最初からペンタ一筋で行っていれば良かったと後悔しても After Carnival (“後の祭り”ね)。
しかし確かにこの頃は技術的な過渡期であったからか、レンズもカメラも個性溢れる製品が目白押しでしたね。
今はどこので撮っても似たようなものになってしまい、だから雑誌も重箱の隅突つきのようなつまらん対決記事ばかりになるんでしょうね。

F-1は、持ち主をそそのかして修理に出すことを勧めておきました。
前回撮ったFD 35-105mmで無限遠が出ない時のコツもそうでしたが、借り主の私が困難を乗り越える色々な術を持ち主に教えている有様で、「もういっそのこと頂戴よ」と言っても『イヤ!』の一線はなかなか越えられず、さすがにカメラがカメラだけに敵もさるもの一筋縄では落ちませんねぇ(爆)。
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