写ルンです

どこかで見たことのあるお地蔵さん、中判カメラだとまるで別物のように見えます。
以下すべて PENTAX 67ll + SMC PENTAX 67 105mm 1:2.4。

あの時のイルフォードとはずいぶん違う雰囲気、やはりこのフィルムは柔らかな描写には打ってつけですねぇ。この日は新しく入れた Kodak T-MAX400(TMY-2) + ND4フィルターで2カットほど撮り、残りの8カット分はカメラに残したまま撮影を終えました。ND4入れるぐらいなら最初からT-MAX100にすりゃいいのに…いえ、ちょっと記事ネタにしたい目論見がありまして(笑)。

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数日後、久しぶりに秘密のアノ場所にて…秘密と言っても、こんな所で写真を撮るのは私しかおらんですが(笑)。
今回の写真は朝撮りましたが、静まり返った工場内に射してくる朝の光が、冷たい金属の肌を優しく照らす様もなかなかいいもんでしたよ。










すべて、Kodak T-MAX Developer (1:4)、20℃/6分45秒(ぐらい)で現像。

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

感度400で2カットほど撮り終えたその後の2枚目以降ですが、実はISO感度を800に切り替えて撮りました。
ここではどのカットもマイナス補正をかけていますので、補正ゼロ(ISO400)から換算すると場面によっては2段は速いシャッターが切れ(または2段は絞り込め)、都合ISO換算は1600あたりで撮っているのに等しい使い勝手になっています。

ところが、このフィルムは400でも800でも現像レシピそのものは変えなくても構いません。
撮影中に感度を変えるなんてデジタルならやって当たり前でしょうが、フィルムでも銘柄次第ではやってやれないことはなく、ご覧の通りちゃんと “写ルンです” 。

1段程度なら特別な増感現像が不要ということは、撮影途中で400→800に切り替えてもスキャン or プリント段階で救済可能ということになり、さらにその800の状態で露出補正マイナス1までトーンを落としたい場合はさらにもう1段速いシャッターまたは絞り込みが可能になるわけで、このフィルム1本で対応できる高感度側のレンジはかなり広いですね。

今回使ったTMY以外でも、感度400のモノクロフィルムは大方どれもこれぐらいのことは朝飯前ですが、おしなべて増感するほど硬い描写になる傾向があることを考えると、元々軟らかな描写が得意な銘柄ほど描写の変化の度合いは少ないかもしれません。

日中で光量が豊富なら100以下のフィルムを使うことがほとんどですが、最初から暗いとわかっている時にISO400モノクロフィルムを出す時には、『イザって時のもう2段ぐらいなら大丈夫』…ということをアタマに置いとくと、それこそイザって時には助けてくれると思います。
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No title

おはようございます。
非常に面白い記事で興味深く読ませて頂きました。
私は試す機会は無いかもしれませんが、こんな事が出来るなんてまさに目から鱗ですよ。増感現像でも現像時間が変わらないんですね。

No title

Inagy Takaさん、こんにちは。
カラー/モノクロを問わず、ネガフィルムのことをよく『驚異的なラチチュードの広さ』と言いますよね。
明暗差の大きなシーンで活躍してくれること請け合いですが、それとは別の面で言えば、つまりは上記のようなことだと思います。
「フィルムは撮影途中で感度変更しちゃいけない」というセオリーは、ブレないこと・深度を深くとることを優先せざるを得ない切羽詰まった状況に限り、多少の範囲内で無視してでも撮るべし! が通用することを知ってもらおうと思いまして。
ネガほどではないと思いますが、ポジフィルムのプロビア400Xでも “±2段の増減感に対応” と謳っていることから、おそらく似たような特性は持っていると思います(やったことはありませんが)。
もちろん、厳密な増感現像レシピが公開されているのならそれに従った手順で行うべきですし、実際今回のネガを見ても、標準400の感度のカットと増感800のカットとでは濃度がハッキリ違うのが見て取れました。

No title

Kgrさんの工場写真、私、大ファンです~♪
プロの使う道具たちが実にフォトジェニックに写ってますよね~。^^
早起きして、ばんばん撮ってくださいまし。^^
しかし、モノクロフィルムって、本当にラチが広いですね。
オーバー側なら3段ぐらいどってことない感じだし、アンダー側でも1段ぐらいならOKです。
SSに換算すると、適正が1/250だったとしても、1/30~1/500までお好きなところでどーじょ、って感じですよね。
やはり絞SS固定の「写るんです」が成り立つのは、あのラチの広さなんだろうな~、って思います。^^

No title

blackfacesheepさん、こんばんは。
ありがとうございます。
blackfacesheepさんにそう言って頂けると非常に嬉しいというか、凄く緊張します。^^;)
最近のここは、日中が忙しそうでお昼休みもろくに取らないでガンガン修理しているので、なかなか撮れなかったんです。
んならば朝行ってみるべ、と忍び込ん…じゃなくて、お邪魔したらやはり暗いんですよね。
でも朝の日射しがすごく気持ち良くて、シーン…とした冷たい空気の中でじっと見ていると、『是非撮らねば。800にいじれ』と、パッと閃いたんです(笑)。
距離が近いのでちょっと絞り込んで撮る方がいい結果になりそうと思いましたが、正解でした。
機会があったらISO1600バージョンも試してみたいと思っています。

No title

イイ写真ですねぇ~ あの工場独特のオイルの匂いを感じますよ

ボクの知人にナチュレ1600を入れてデジタルみたいにISOを変更して撮っている変な人がいます (^^:)

No title

yk-jijichanさん、こんばんは。
ありがとうございます。
このシリーズ、これからもちょくちょくやりますので。^^
カラーネガの高感度フィルムって、例えば1600を800とか400にして撮り、1〜2段減感現像を指定するとすごく滑らかな描写になるらしいですね。
もちろんオリジナル400のフィルムには敵わないでしょうが、手持ちがそれしか無い時には意外と使えるかもしれません。
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