タテヨコ比の妙:01

 
年の初めからなんやかんやでなかなか撮りに行けないので、さぁ忘れた頃にやって来ました “お古写真でごまかしぎゃらりぃ” が今年もいよいよ開幕です。パチパチパチ…

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

さて、『写真』ってなぜ四角形なんでしょう?

肉眼で四角形に見えるわけではないのにそう決められたのは、おそらく絵を描くことから始まっているんでしょうね。目の前の光景を記録したいという動機からキャンバスに絵を描く。時間をかけてゆっくり描けているうちはまだいいものの、仮に同じクォリティでもっと短時間に描けたらたくさんの絵が出来るんじゃがのぅ…と欲が出る。その後カメラなるものが発明され、ちょうどその時代に生きた人達がこぞって飛びついた。

時代は流れ、鉛筆で繊細に描くのがモノクロ標準、木炭の太い線で描くラフスケッチがモノクロ増感、優しく滑らかな色調の水彩画はカラーネガ、明確にメリハリをつける油絵はカラーポジ…のように、それなりに代替要素がフィルムでも確立されて今日に至った、と。もし最初のキャンバスの形が円形だったら、現在のデジタルカメラ画像も丸かったかも…ん〜、Nikon D# や Canon EOS-1D#ナントカ から出てくる画像が円形なんて、ちょっとピンときませんねぇ(笑)。

デジタルで何でもありになった昨今の話は別として、これまで最も普及したのは36x24mmの3:2比率ですが、この3:2は中判の6x9cmが同じ比率なんですね。現在のコンパクトデジタル機のデフォルト設定は4:3が多いですが、これも中判6x8cmが同じ比率です。中判6x6cmはつまり1:1比率の正方形で、これも今時のコンパクトデジタルならカメラ内でトリミング処理可能となり、多くの機種で採用されています。

この中で、撮った写真にタテ/ヨコの違いがはっきり出るのはやはり3:2の比率で、「ヨコは広がり/タテは締まり」を表現するのにとても好都合でメリハリが利いています。今時のカメラで言えば、横に構えた時はこの比率のおかげでファインダー内に表示される各種情報スペースも確保し易いという側面も持っています。その他の操作系を含めてヨコで使うことを前提に作られているカメラを、敢えてそれをタテにして撮った写真には明確な意思が感じられることが多く、タテ構図が全体の半分を占めている自分の現像上がりの原版を見てもそう感じます。


2010.02.21 下関市長府

Nikon F3 + Nikkor-S Auto 55mm F1.2 + ILFORD PAN F PLUS 50


そこで、ふと気になるのが6x7比率の構成ですわ。
今でもよくいわれますねぇ、『ロクナナって、あとたったの1cm切っちまえば正方形ってあんな中途半端なの使えんだろ』って(笑)。これは “印画紙” のタテヨコ比を考慮して、トリミングで切り捨てる領域を少なくするよう考えられた比率だそうですが、するってぇと今となってはもはや…の感も多々ある中判6x7cmというのは唯一、デジタル機のフォーマットで採り上げられていないタテヨコ比率なんですね…採り上げんだろなぁ、普通(笑)。


2010.03.08 下関市長府

PENTAX 67ll + 105mm + ILFORD DELTA100(写真はクリックで拡大します)


       ~・~・~・~・(続く)・~・~・~・~
 
 
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