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機械は修理するもの(2011.02.28)

 
モノは大切に使わにゃ…いや、壊した張本人がエラそうに言う事ではないちゅうのはわかっとります。しかし言い訳させてもらうと、たまたまワタシが触っていた時に壊れたんだからしょうがないやん。

…バケペンを修理に出してちょうど1ヶ月経った2月24日、翌日の給料日を狙い澄ましたように修理完了の連絡が入りました。見積金額ってのは少し多めに伝えておいて、実際の請求額はちょい安めに…という虫のいいパターンを期待していた私がアホでした (^^;)。キッチリ見積り通り・ビタ一文安くはならず、破格の修理代金明細書と共にバケペンが戻って来ました。

 バケ:…ってことは、まだこき使う気やな。
 私:そらそうです。これでやっと当たりが出たんじゃないすか?。
 バケ:おぅ、そうこなくちゃな。 (^o^)/
 私:新しいのを買い足して「これまでお疲れさん」と床の間に飾っておく? …いやそれはできん。
   アンタだけは 「壊れたら捨てる」 って物じゃないです。


預けておいたネガも戻って来ました。2〜5コマ目まで未露光になっています。


       ~・~・~・~・~・~・~・~・~

機械と呼ばれるものにも種類がありますが、ある程度使い込めば傷んできてそれなりにガタが出てくるのは仕方がありません。そこで、そうならないよう点検に出して事前に故障の予防に努める、または壊れたら修理して復活させる、その機械によってパターンはいくつかあるでしょう。

修理代の方が新品を買うより高いなんてことは、例えば車なら大破すればよくある話ですが、カメラの場合はどうでしょう? 仮に落下させて変形した場合、車の鈑金修理みたいにパテを盛って修正なんてことをするはずもなく(笑)、精度上問題がある箇所の多くはゴッソリ交換でしょうね。

内部機構の経年劣化だと、分解して故障した箇所・劣化した部品を交換、欲を言えば(余裕があれば)これから先悪くなるであろう箇所を先読みして手を施す事まで出来れば最高でしょうが、そういう緻密な仕事になると機械式のカメラでないと対応不可能。フルメカニカル作動なら、内部ユニットごとアッセンブリー交換しなくても微調整や清掃・給油等でごまかせる…もとい、良好になる箇所もあるかもしれず、そういうカメラほど本当に部品交換が必要になるケースは稀でしょうね。

ただ、どこまで細かな部品が単品設定されているかにもよります。小さなビスやギヤ、リベットやスプリングなどの全てがバラで手に入るのなら、本当に修復不可能な部品だけを交換すれば部品コストだけは最小で済みますが、そこまで分解して不具合箇所を見つけ出し、再び元通りに組み直して新品と同じ精度を出せる職人さんが、果たして今の時代にいるのかどうか…ついでに言えば、そういう「腕の立つ」職人がこれから先も必要とされるのか。

そういう意味では時計と似てますね。自動巻腕時計などはちゃんと腕に装着していても、じっとしている時と動いている時とでは進み(遅れ)具合に差が出ますが、そもそもクォーツ式に比べて時刻精度の点で到底敵わないのは承知の介で、それでも自動巻腕時計を使うのは「着けている限り止まらない」から。

メカ的にどこにも不具合が発生していないのに、電池が無くなっただけで容赦なく何も役目を果たさなくなる電気仕掛けのモノより、不調の兆候が徐々に感じ取れる機械モノだと事前に対処可能なケースが多く、カメラも時計もそういう機械仕掛けってのが好きですね、私は。

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

以下2枚、修理に出す前日(1月23日)に撮った大分県九重連山の写真。
PENTAX 67ll + 55mm + FUJICOLOR PRO400

       〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

PENTAX 67llのシャッター速度制御は電子式ですが、巻き上げやシャッターの作動そのものは当然ながらすべてメカニカル。同社645系だとワインダー内蔵なので手で巻き上げる動作は不要ですが、仮に645で今回の不調が起こっても右手の手応えだけで何か異常を感じ取る事は不可能だったわけで、そうするとトラブルの発見から内部で起こっている不具合の予測、修理持ち込みの際に店頭の人とのやり取りで状況を上手く伝える大切な問診すらもシドロモドロになっていたかもしれません。

今回の不具合がメカトラブルではなくエレキ系のトラブルだったなら、基盤ごとペロンとAssy交換すればハイ終わり、ってなぐあいにもう少し安く上がったでしょう(かつて経験したF3の基盤交換は18,000円でした)。
そもそもトラブルシュートの時点で、不具合の再現〜原因の追及までに要する時間がメカとエレキじゃ全然違いますもんねぇ。

『機械』ってのは修理してまた能力が蘇るってところが魅力であり強みでもあり、これって老化とともに衰えていくのが定である人間にはとても真似できないこと。個々人に様々な事情はあるにせよ、やはり気に入ったモノは出来ることならずっと使い続けたい。写真を撮るために生み出された機械ですから、壊れたからって安易に捨てる気にはなれないんです。

4万円強という修理代には正直オッタマゲました。ですが、修理歴はそのままその機械へのさらなる愛着心へと昇華するものだと思いますし、今のこの時代にそうまでして一つの機械を使い続けたくなるほど惚れ込むこと…手持ちの中にそういう機械があるのも大切な事である、とも思います。

       ~・~・~・~・~・~・~・~・~

 バケ:そうそう。この世にフィルムがある限り、ガンガン回してくれや。
 私:まかしといてくださいな。でも、もしそのフィルムがいつの日か無くなったら…
 バケ:…そん時ゃ床の間行きかのぅ…考えとぅないな (・_・;) …

             まさか…ねぇ?


長い人生、何があるか分からんが、できる事なら君といつまでも…

PENTAX 67ll + 165mm + FUJICOLOR PRO400

 
 
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No title

こんにちは。
お気に入りのバケペンが治って宜しかったですね!

何故でしょうかしら、男はメカメカしいものに憧れますよねえ!
流線型の未来的デザインも格好いいとは思いますが、ゴチャゴチャといろいろな出っ張りや取っ手みたいなものが付いている方が、飽きなくて愛着が湧きますものね。
そういう観点からすれば、今のカメラより、銀塩写真機・・・ということになりますね!

ただフィルムは無くならずとも、扱ってくれるお店が大都市に集中してしまっていて、地方では融通が利かなくなってきていることが銀塩を続けるにあたって残念であり、また先行きが不安な材料ですね~。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・

No title

shirokuma-nikonさん、こんばんは。
そう! メカメカしいモノにはついつい過剰なほどの興味を持ってしまいます。
クルマ系もF-1には全然興味が無いんですが、ラリーカーは好きです(笑)。
ピンチヒッターで使ったもう一回り大きいRB67ですが、それがまた労働感に繋がるので撮っていてなかなか楽しいんです。

都市にはレンタル暗室とかがあって、機材を買う前に試せるのがいいですよね。
現在私がやっているモノクロ自家現像も30年ぶりだったので、本格的に道具を揃えていいものかどうか、かなり悩みました。
イチかバチかのぶっつけ本番で一式揃えた結果は大正解でしたが、あれでもし 「だめだ、私には難しくて無理だ…」 とかでスベっていたら大変だったと思います。
若いデジタルユーザーでフィルムに興味を持っている人の中に、もしかするとフィルムを使うことに敷居の高さを感じて二の足を踏んでいる人がいるかもしれませんね。
私らのように、失敗すらも写真の醍醐味と楽しめるほどふてぶてしくなるにはかなり経験を積まないとダメかも知れませんが(笑)、それでも何かのきっかけになってくれれば…と、なるべくフィルム関連の写真や記事でまとめています~。
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