Kodachrome 64

 
※ 先日の森の写真ですが、現像が上がってきてもスキャンして記事にする時間が無いです。
  このまま放っとくのもアレなんで、前もって作っておいた別記事を急遽挿し込みます(笑)。

       ~・~・~・~・~・~・~・~・~

…ということで、ふと思いついて昔撮ったポジを引っ張り出してみる



というのも、スキャナに付属するマウント用フィルムホルダをまだ一度も使ったことが無かったから

そうだ、どうせやるなら先日派手な色転びで裏切られたポートラ160NCの名誉挽回を兼ね、20年以上経過したこれらコダクローム64原版を改めてスキャンしてみようかなっと…

       ~・~・~・~・~・~・~・~・~

これは1987年8月に四国へソロツーリングに出向いた時の写真で、当時は約90kmもの距離が(途中わずか1kmの区間を除いて)全域ダートだった剣山スーパー林道にて。Kodak Photo-CDに落としたデータもあるんですが、今回改めてエプソンGT-X970でスキャンしてみたところ…ん~、ディープな色合いは健在(むしろこっちの方がいいぐらい)。これぞKodachrome!

三脚を使って構図決定後、セルフタイマーをスタートさせてバイクへ駆け戻ってポーズ…一人だとそれしか方法が無いです。ヘルメットのせいでセルフタイマーやシャッターの音が聞き取り難いので、おおかた10秒経過したあたりを見計らって「もういいだろ…」と、振り返ろうと動いた時に『カシャッ』…まだ動いちゃいけなかったなんて、そんな事実を知るのは現像が終わってから(笑)。

この時は急いで撮らなきゃいけない理由があったんですが、このズッコケフォトに更なる追い討ちをかけるように、この数分後にはバケツをひっくり返したような大雨に見舞われました。
OLYMPUS OM-1 + ZUIKO AUTO 28mm F2.8 + Kodachrome 64


こちらは1989年5月、富士へソロツーリング。

当時は画質とかボケ味とか、そんなめんどうなことはどうでもよく、確実に撮れることがすべてでした。
OLYMPUS OM-4Ti + ZUIKO AUTO 35-105mm F3.6-4.5 + Kodachrome 64


同上、バックミラーに映る富士を…

いつかどこかの雑誌で見た写真を思い出して真似してみましたが、ミラーに映る富士以上に自分が写りたがっているようにしか見えんでござる…同じカメラ + ZUIKO AUTO 28mm F2.8 + Kodachrome 64


その頃実家にいたビーグルの雑種。親父がどこからか手に入れてきてアイビスという名前まで付けてました。

いくらフィルムが余ったからってブレてるしピントは格子に合ってるし…なにより高価なポジフィルムをこんなことに使うなんて(笑)。しかし、こいつの写真はKRで撮ったこの一枚きり…撮っといて良かったな。


マウントにはなぜかEktachromeとありますが、中身はちゃんとKodachromeです

この当時“スリーブ”という言葉を知らなかったので、当時のポジ原版は全てマウント仕上げで嵩張って仕方がない。しかしスキャナにセットする時、手袋をしないで済むのでこれはこれで効率アップ。


フジのスライドマウントはプラスチック、一方のコダックは紙製で、コダックのマウントにはいつ現像したかが刻印されていたんですよ

“MAY 89”、無事帰ってきてすぐに現像に出してますな


しかしこの紙というのは、20年以上経った今になってスキャンすると端っこはごらんの通り

当時は個人用スキャナなんてあるはずもなく、それどころかパソコンという言葉すら聞いたことがありませんでしたもん、こんな使い方は全くの想定外ですわぃ (笑)。

ところがどっこい、20年以上経過した現在でも全く退色が感じられないのが驚異です。フィルム代も現像代も高額だったため、こういう自分にとっての大きな記念の時にしか使えませんでしたが、このフィルムを使う時には気合が入りましたね。私が一時デジタルへと傾倒したのはこのフィルムが手に入らなくなったことが最も大きな理由で、なんだか気が抜けたようにフラフラとデジタルへ…(笑)

一癖二癖あってまさに個性のカタマリで…と世間ではよく言われていましたが、重厚な発色とか言われながらも決してドス黒くアレンジされることはありませんでした。Photoshopで言えば、肉眼視の色味に対して彩度コントロールはいじらずにレベル補正だけで色に深みを加えた印象で、色そのものはあくまで忠実発色。

こういうフィルムが他に無かったからでしょうが、それが巡り巡って“重厚感”と表現されるに至ったのではと思います。ちなみに、トップの写真のホンダレッド、クシタニのブルゾンとアライヘルメットのブルーは、ほぼ現物通りの色味です。

これって確か135フィルムしか存在しなかったような気が…ブローニーって無かったですよね? あれば凄かったろうなぁ…今だから言えることですが、人生で一度だけの無いものねだりをしてもよろしいと神様が仰るなら、私は断然『120ロールフィルムの Kodachrome 64で撮りたいっ!』ですわ、ゼッタイ。うん、せめて夢の中だけでもいいから撮らせてほしいです。

これの代替品? ん〜、ありませんね。これこそ不世出の傑作フィルム、もう二度と出てこないでしょう。そうなってしまったのは、今からほんの数年前だったんですよ。


         またこれで撮りたいなぁ…

 
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No title

kgr2007さんのバイクに跨った姿を久し振りに懐かしく拝見しました。
確か雪の中・・・セルフタイマーを仕掛けて戻る時に、こけてしまったというような、武勇伝?も以前のブログで拝見したような気が・・・(微笑)
わたしも同意見で、もう一度使ってみたいフィルムが色々とありますが
、なかなか環境問題などの観点から不可能なのでしょうね・・・

No title

shirokuma-nikonさん、こんにちは。
一癖ある使い難さ諸々を含め、My favorite film は断然コダクローム64なんです。
これが苦手なシチュエーションなら別の内式のやつを使えばいい、みたいな選択の幅が当時はたくさんあったから、今こうして懐かしむことが出来るんでしょうね。
もっとこれで撮りたかったと思うことが多々ありますが、使いたくても使ったことが無いよりマシです。貴重な体験が出来て本当に良かった、と思うべきなんでしょうね。

No title

お~、KRだ~♪
この色の深み、Ektachromeとはまるで違うシロモノでしたね。^^
比較的近かったのが、FujichromeのRDPIIだったんですが、これもいつしかRDPIIIに代わってしまいました。
しかし・・・ポジフィルムって長持ちしますよ。
私も15年ぐらい前のRDPIIをスキャンしたことがありますが、褪色しないんですよねえ♪

No title

blackfacesheepさん、こんばんは。
唯一無二の素晴らしいフィルムでしたね。
Nikon D100を手にしてデジタルにのめり始めた頃、キタムラでフィルム陳列ケースに並んでいたKRとAGFA SCALA 200の5本パックをチラッと見た記憶がありますが、ちょっと後ろめたさを感じました(笑)。
現在ではベルビア50が少し似ているんですが、渋さは幾分出せてもやはりベルビア、彩度が高いんですね。
彩度が高いのと色合いが深いのは似ているようでチト違う、んー…わかったようなわからんような(笑)。
これらのKRスライドマウントは自分の宝物、大切にしようと思っています。

ブローニー

はじめまして。
コダクロームの記事を読んでいるうちにここへたどり着きました。
>これって確か135フィルムしか存在しなかったような気が…ブローニーって無かったですよね?

参考までに一時期発売していましたよ。

ってな話だけですが。

失礼しました。

Re: ブローニーさんへ

ようこそ、初めまして。
えっ、コダクロームのブローニーってあったんですか? いやぁ全然知りませんでした。
写真をやり始めて中判機を手に入れたのはかなり後のことですが、もしその時ちゃんと存在していたとしたら、知らずに使いもしなかったことが非常に悔やまれます。
情報ありがとうございました…って、もう手に入らないのが悲しいですねぇ(・・、)…
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